ただ「かめはめ波を打ちたい」という想いだけでした。テクノスポーツ『HADO』福田代表インタビュー!
突然ですが、みなさんは「テクノスポーツ」という言葉をご存知でしょうか?
テクノロジーとスポーツを融合させたジャンルで、世界でも注目されている新しいスポーツジャンルです。
今回は、日本発のテクノスポーツ『HADO』の世界大会が12月15日(日)、渋谷ヒカリエホールにて開催されるとのことで、運営元の株式会社meleapの福田代表にお話を伺ってきました!
テクノスポーツが生まれたきっかけや、ビジネスとしてどう成り立っているのか?世界大会の魅力についてしっかりインタビューしてきたので、ぜひ最後までお楽しみください!
ー福田代表、今日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
ーさっそくなのですが、『HADO』をはじめようと思ったきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?
2014年1月に会社を立ち上げたのですが、きっかけは「かめはめ波を打ちたい」という想いからでした。
KDDIの∞ラボ(※1)に所属しながら、現在のCCOである本木と議論していく中で、「これをもっとスポーツとして広めていったらいいんじゃないか」という話が出てきて、ARを使ったスポーツを「テクノスポーツ」として、新しく立ちあげることが決まりました。
こうして会社を設立して半年後に完成したのが『HADO』になります。
※1 KDDI ∞ Laboは、新しいサービスを推進するスタートアップとともに、各業種において豊富なアセットやノウハウを有するパートナー連合と連携して、社会にインパクトのある新たな事業の共創を目指す「事業共創プラットフォーム」です。
https://www.kddi.com/ventures/mugenlabo/about/
ーHADOプロモーションビデオかっこいいですね
こだわって作ってます(笑)
ーまったく新しいスポーツをつくるというと、マネタイズに苦戦しそうなイメージですが、現在はどのようなビジネスモデルになっているのでしょうか?
ぼくらは「プロリーグ事業」と「グラスルーツ事業」の2軸で展開しています。
「プロリーグ事業」ではトップの選手が『HADO』をプレイをして集まる観客の方が購入するチケットやグッズといった興行収入を支えとします。
「グラスルーツ事業」は『HADO』を店舗ベースでビジネス展開する事業です。フランチャイズ方式で店舗を増やしていき、プレイヤーが訪れることで生まれる収益をライセンスフィーとして頂きます。
ー今、事業のボリュームとしてはプロリーグ事業とグラスルーツ事業どちらの方が大きいのでしょうか?
グラスルーツ事業ですね。
やはり店舗からのスタートということもあり、今では世界26カ国65店舗まで広がり、累計で200万人以上の方に遊んでいただいています。
こういった認知の広がりから、その次のステージであるプロリーグ事業を成功させたいと考えています。今はプロリーグは正式には立ち上がってなくて、セミプロリーグとして運営しています。
ー世界にはどうやって展開していったのでしょうか。
基本的にはWEBから問い合わせが中心で、各国のパートナーを決めて展開をしているという状況ですね。毎日のように世界数十カ国から問い合わせがあるので、お互い協議しながら良い関係を築けるよう努めています。
フィリピンで大手のABS-CBNというテレビ局では、HADOの試合を番組として毎週放送して頂いてます。
やはり「やりたい!」「うちでもビジネス展開してみたい」と思って世界中に共感してもらえたというのが一番だと思います。
ただ!こうして今でこそ、世界各地でビジネスとして成り立っていますが、会社設立当時にはこれらのことはなにも考えていませんでした。
ーただかめはめ波を打ちたかったと(笑)
かめはめ波を打てるようになったら、絶対世界中が共感して使いたくなるから、何かしらのビジネスにはなるだろうと。それだけを信じてがむしゃらにつくっていましたね(笑)
ープロリーグ事業の方はどんな感じでしょうか。
今のところHADO一本でご飯を食べているプレイヤーはいません。
学生さんは学業と両立されていたり、会社員の方はお仕事が終わってから、平日の夜に練習されています。
中にはスポンサー企業が付いていたり、賞金を得ているチームもありますが、専業プレイヤーがいないのが現実です。
今後は、プロリーグ化を進めていくにあたり、新しく開発した『HADO Xball』という新しい競技 をまず先にプロ化していきます。
すでにHADO Xballは2021年からプロリーグ化が決定しているので、最低年棒を設定し、それ一本で生活できる選手というのを作り出そうと考えています。
eスポーツってルールがわかんない人からすると何が起きているかわかりにくく、やってみて初めて楽しさがわかるものが多いと思っていて。
HADOもHADO Xballも、そこにいるプレイヤーが腕を振るだけで技が出る、相手にダメージを与えたり、ゴールを決めたら得点が入る。まるでMARVELの映画を見ているかのような楽しさや盛り上がりがあります。
言葉を超えて世界中のだれでも「やってみたい!」と思えることが一番の強みだと思っています。
ー具体的に『HADO Xball』というのはどんな競技なのでしょうか?
『HADO』に続き新しく開発した「ゴールに得点を決める球技形式の競技」です。
2対2のチーム戦で、空中に浮いているゴールにシュートを決めたら1点。得点を得るためには、相手プレイヤーを攻撃してチャンスを自ら生み出すというのが基本ルールです。
HADOと異なる特徴として、観客も参加できるということが挙げられます。
ー試合を観ているお客さんが競技に加わるということですか、、?
はい。観客は、弊社が開発したアプリを通してチームを応援をできます。
方法も簡単で、アプリを起動したまま端末を振るだけ。より多くの応援を獲得できたチームにはゲージが貯まり、必殺技をたくさん使えるという仕組みになっています。
12月17日(火)にローンチイベントを開催しますので、楽しみにしておいてください。
ローンチイベント情報はこちら!
ーなるほど。こちらも会場の盛り上がりが楽しみです!
12月15日には「HADO WORLD CUP 2019」が開催されます。規模感についてお伺いしたいのですが、何チームくらい参加されるのでしょうか。
9つの国と地域から合計16チームが参加します。
海外選手に関しては負担を軽減するためにも、渡航費は一部はサポートさせて頂いています。
ーすごいな〜。そしていろんな国から参加されていて、本当にワールドカップですね!では、さいごになりましたが、ESPORTS侍NEWSの読者に一言お願いします。
僕らは「サッカーを超える」というのを常に口に出しています。
サッカーって世界最大のスポーツなんですけど、テクノスポーツならではの「誰もが共感する」「観客も参加できる」という強みを生かして、サッカーの熱狂・市場を越えようと思っています。
あと、HADOXballに関しましては、2021年にプロリーグを立ち上げるということはもう決めましたので、選手・スポンサーと行った体制づくりをしていきたいと考えています。
プレイヤーの方はもちろん、ぜひご興味のある企業様がいましたらご連絡をください(笑)
福田代表ありがとうございました!
福田代表の「かめはめ波を打ちたい」という想いは、日本だけでなく海を越え確実に、世界に”HADOプレイヤー”を生み出しています。
また、株式会社meleapでは、HADOをより多くの人に知ってもらいたいと、「HADOアカデミー」も開催しています。
受講後にはHADO公認チームの認定権利が発行され、公式大会に出たチームを対象に活動援助金や、さまざまサポートを用意しているので、軽く体験してみたい方から本気で競技として取り組みたい!という方もオススメの講座です。
12月15日(日)にはHADOの世界大会「HADO WORLD CUP 2019」、その2日後17日(火)には、今回インタビューでもお話されていた『HADO Xball』のローンチイベントも開催されるので、この記事を読んで、少しでもテクノスポーツが気になった方は、会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか!
◾️「HADO WORLD CUP 2019」
日時:12月15日(日)開場12:00/開演13:00
会場:渋谷ヒカリエ ヒカリエホール
観戦:無料(プレミアエリアパスは有料)
中継:YouTubeにて生中継
公式サイト:https://hado-official.com/tournament/2019season/world-cup/#
◾️「HADOアカデミー」
日時:毎週火・木 20:00~22:00/毎週土12:00~14:00 or 15:00~17:00
会場:株式会社meleapオフィス
受講費用:5,000円(全5回)
参加人数:1人~
参加条件:13歳以上 ※公認チームの参加不可
受講回数:全5回
取得資格:HADO公認チーム認定資格
公式サイト:https://hado-official.com/academy/LP/