今さら聞けないeスポーツ!スポーツゲームの種類と人気タイトルをご紹介

COLUMN

今さら聞けないeスポーツ第8回目のテーマは「スポーツゲーム」です!

とはいえ、スポーツゲームはルールは現実のスポーツのルールとほとんど変わりはないので、今回は概要を簡単に解説して、その上でリアルスポーツとどこが違うのか、どういったタイトルが人気なのかに焦点を当てて、解説していきたいと思います。

スポーツゲームについて

スポーツゲームはその名の通り、スポーツのルールに則って勝敗を決めるゲームです。特に競技人口の多いスポーツゲームは野球やサッカーといったチーム競技も、eスポーツシーンにおいてはあくまで個人戦であることがほとんどです。(複数人での試合も可能)

試合ではキャラクターの性能や状況に応じて、ひとりまたは複数名で操作、采配を行います。プレイヤーとしての細かな操作スキルはもちろん、監督として試合を俯瞰しながら勝利への道筋を考える思考力や戦略性も求められます。

また、スポーツゲームの特徴として、実在する選手やチームがそのまま反映されているケースが多い点が挙げられます。

活躍した選手や、過去のスター選手を自分の手で操作することができる。現実世界とリンクさせることで、ゲームへの深い没入感が生まれるように設計されています。

人気のタイトル

それでは、ここからeスポーツシーンにおいて人気の高いタイトルを3つ特徴も併せてご紹介してみたいと思います。

実況パワフルプロ野球シリーズ

コナミデジタルエンタテイメントが販売している野球ゲームが「実況パワフルプロ野球」シリーズ、通称「パワプロ」です。

昨年、NPB(日本野球機構)とコナミデジタルエンタテイメントの共催でeスポーツプロリーグ「eBASEBALL」が発足され、各団体が選手への交渉権をかけて行う「ドラフト会議」はゲームファンのみならず、世間の注目も集めました。

パワプロは実名する選手の操作できるだけでなく、シリーズごとに異なる環境でひとりの選手として成長を楽しむ「サクセス」や、投球、打撃、その他アクション性の求められる操作が苦手な人でも監督として自分のチームをじっくりと育てていく「栄冠ナイン」は人気高いオリジナルコンテンツです。

ウイニングイレブンシリーズ

コナミデジタルエンタテイメントならびにコナミアミューズメントから発売されている人気サッカーゲームが「ウイニングイレブン」、通称「ウイイレ」です。

野球ゲームのパワプロは日本のプロ野球を体験できるゲームでしたが、サッカーゲームであるウイイレは世界を舞台しており、各国の選手を操作が可能で、サッカーファンにはたまらない作品となっています。

2016年からeスポーツ公式世界選手権として「PESリーグ」も開催され、世界的にも人気を誇っている他、日本でもJeSU(日本eスポーツ連合)の認定タイトルであることからも今後の盛り上がりに期待ができそうます。

後述する「FIFA」も同じサッカーゲームですが、チームのオーナーとなって経営シミュレーションが楽しめる「マスターリーグ」はウイイレ独自のゲームモードです。

FIFAシリーズ

アメリカの大手ゲーム販売会社であるエレクトリック・アーツが販売しているのが、人気サッカーゲームの「FIFA」シリーズです。

FIFAシリーズの最大の強みはとことんリアルを追求している点。

FIFAの公認タイトルとしてライセンスを所有しており、実在する500以上のチームと約15,000人以上の選手を、世界各国のスタジアムで操作することが可能です。

また、操作はウイイレと比較すると細かく、複雑です。無理な体勢からシュートをすると想定とは異なる球の軌道を描いたり、選手のスタミナが大きく消費され、ミスが多くなるなど現実的なゲームデザインがされています。

ウイイレ、FIFAのどちらも独自のコンテンツや技術で差別化を図っていることに加え、世界的な大会がそれぞれ開催されていることから、eスポーツとして始めるにはどちらが良いと明言することはすることは難しいのですが、まずは実際に作品に触れてみて個人の趣味嗜好と併せて吟味してみることをオススメします。

勝利が明白なスポーツゲームは日本eスポーツ業界の支えとなる

今さら聞けないeスポーツ、スポーツゲーム編いかがでしたでしょうか。

今回紹介した野球、サッカーゲームはゲームを知らない、遊ばない人でも「どうしたら勝ちなのか」「どういった状況がチャンス(ピンチ)なのか」がわかり易く、試合をみているだけでも楽しめます。

暴力表現や、複雑なゲームシステムにより認知拡大に課題を抱えるジャンルがある中でスポーツゲームの親しみやすさは、業界の発展へと貢献できる大きなポテンシャルを持っているため、個人的にも今後にとても期待しています。

まだまだお話ししたことはありますが、今回はここまで…!

また次回のコラムでお会いしましょう。