【レポート】エントリー途中締め切りタイトルも!過去最大規模となった「EVO JAPAN 2020」を観戦してきました!

REPORT

今回は、1月24日(金)から1月26(日)の3日間にかけておこなわれた「EVO JAPAN 2020」の観戦レポートをお送りしたいと思います!

合計6つの格闘ゲームの頂点を競った大会ですが、スケジュールの関係上、3日目のみのレポートになります。

そもそも「EVO JAPAN」とは

「EVO JAPAN」は、アメリカ発祥の格闘ゲーム大会「EVOLUTION」の公式追加イベントとして、毎年初春に日本で開催されている世界大会です。

2018年の開催以降、その規模は年々拡大しており、3回目の開催となった本大会は、大会の運営や安全面の考慮から、『大乱闘スマッシュブラザーズSP』部門のエントリーに制限がかかるなど、ゲーム大会としての注目度も高くなっています。

当日の様子

鉄拳7

今回の鉄拳部門は、ダウンロードコンテンツで配信された新キャラクター「リロイ」を使用するプレイヤーがTOP8のうち、なんと6名という結果に。

というのも、このキャラクター、技の火力(攻撃力のこと)が高いだけでなくコンボの難易度が他のキャラクターよりも低く、総合力のとても高いキャラクターなんです。

たしかに試合を見ていても、相手の僅かなミスから火力の高い反撃で逆転勝利する場面が何度もありましたね。そんなこともあってか、「リロイ」をメインキャラクターとして使わないUlsan選手(韓国)、みきお選手(日本)の試合では、強力なキャラクターに挑む戦いに大きな声援やコールが湧き起こっていました。

優勝したBook選手(タイ)も、「今日プレイをしていてプレシャーを感じていました。というのも「リロイ」というキャラクターに関してのいろいろなコメントがネットに溢れていまして、そいうことを気にしながらプレイしていたのですけど、それでも優勝できて嬉しいです。」と、あまりにも強すぎるキャラクターへの戸惑いを見せる場面も。

とは言え、名だたる実力者の「リロイ」を倒して優勝したBook選手の実力は本物です。今後のバランス調整に注目ですね。

大乱闘スマッシュブラザーズSP

鉄拳の次におこなわれたのは『大乱闘スマッシュブラザーズSP』部門。

他の格闘ゲームに比べて、多段ジャンプや段差ギミックといった”たて方向の読み合い”や、ジャンプしたあと地上へ一気に降下しての攻撃や、間合い管理につかわれる”急降下”というテクニックにより、試合はかなりハイスピードな展開!「いつ攻撃があたるんだ…どこで反撃するんだ…」とずっとドキドキでした!(笑)

会場もヒートアップ!約3,000席用意された観客席はほぼ満員に!

また、優勝候補といわれていたGameWith所属のザクレイ選手がまさかの敗退。先の読めない展開に観客の応援にいっそう力が入っているのを感じました。

そんな熾烈な争いを制したのはSunSister所属のShuton選手!

シリーズの作品が好きで使っているという「ピクミン&オリマー」を駆使し、見事、コメ選手の「シュルク」を破りました。

優勝したShuton選手が桜井ディレクターに抱きつく !

表彰式では本作のディレクターを務め、新キャラクターの紹介動画でもおなじみの桜井政博氏が登壇。会場は盛り上がり、表彰台に並ぶ選手も飛んで喜んでいました!

ストリートファイターV AE

そして迎えた、EVO JAPAN最後の競技タイトル『ストリートファイターV AE』部門。

残ったベテラン選手ばかりの決勝トーナメントを制したのは若手のDatonation Gaming 所属のナウマン選手(日本)!この日のナウマン選手の勢いはとにかく凄かった…!

初戦の忍ism Gaming 所属sako選手(日本)の「メナト」戦、「メナト」の使用する中〜遠距離の攻撃”スフィア”を攻略できず、苦しむ場面が見られました。

しかし、思いきった飛び込みで攻撃のチャンスを作り逆転に成功。2ポイント取られていた状況からの逆転劇に会場も配信もざわつきました。

そんなナウマン選手にWiners Finalで立ちはだかったのは、こちらもベテランのマゴ選手(日本)。初戦で3つのキャラクターを器用につかい分けて戦ったINFILTRATION選手(韓国)にしっかり対応し、ストレート勝ちをおさめて勢いを付けていました。マゴ選手との経験値の差が出るかと思われましたが、そこはナウマン選手!物怖じしない強気の立ち回りで、先輩(マゴ選手)にしっかり対応し勝利!

しかし、マゴ選手も諦めていません。Losersでsako選手に勝利し、Grand Finalで再びナウマン選手へ挑みます。

ナウマン選手の勢い、それに魅せられた観客。

会場はナウマン選手を応援する空気が漂い、このまま勝利をあっさりと勝ち取るのではないかと思われましたが、マゴ選手はそれを許しません。

中〜近距離からの攻めと、高い火力をもつキャラクターである「かりん」を使用して、飛び込んでくるナウマン選手の猛攻を防ぎながら反撃を打ち込みラウンドリセット(マゴ選手はLosers側なので2勝しないといけない)まで持ち込みます。

最終試合、ポイントを取って取られての試合に会場も両者の応援合戦!

決着は一瞬でした。マッチポイントを迎えたナウマン選手が試合開始するやいなや、マゴ選手の「かりん」へ一気に距離を詰め火力の高いコンボで体力を削り切ります。画面端に追いやられたマゴ選手は、なんとか切り替えそうとっさに技を出しますが、読まれていました。ナウマン選手は攻撃をしっかりかわし残りの体力ゲージを削り切り見事優勝!!!

タイトルが発売されてから5年、ひたむきに努力を重ねて掴んだ努力に大会後も多くの先輩選手から称賛の声がネットでも多く投稿され、次世代チャンプ誕生をみんなでお祝いしていました。

さいごに

「ストリートファイターV AE」部門でのナウマン選手の優勝には観客はもちろん、先輩選手が壇上へ駆けあがり肩を抱き、心から祝福している様子は多くの人の心を動かしたのではないでしょうか。

ファンの方が、ナウマン選手の使用キャラクターである「さくら」のファンアートでお祝いする様子にも、グッときましたね…。

鉄拳7では、キャラクターバランスが話題となりましたね。

キャラクターのバランス調整は、どんなタイトルでもたびたび話題になるものです。”愛用キャラ”か”強キャラ”か。どのキャラ選択はひとそれぞれなので、何が正解ということはないのですが、悩ましいですね。

「大乱闘スマッシュブラザーズSP」は、子供から大人まで会場全体が盛り上がり、スマブラが年代を問わず愛されていることを強く感じました。

いろんなドラマがあった「EVO JAPAN 2020」。次は、本場アメリカ・ラズベガスで開催される「EVO 2020」先日発売された『グランブルーファンタジー ヴァーサス』も競技タイトルとして採用されことがすでに発表されています。

本当に会場での観戦は盛り上がるので今年も現地観戦したい!と今から楽しみにしています(笑)

それでは今回はここまで!
また次回の記事でお会いしましょう!

◾️関連リンク

・EVO JAPAN 公式サイト
・「EVO JAPAN 2020」配信アーカイブ
https://www.twitch.tv/evojapan01/
https://www.twitch.tv/evojapan02/
https://www.twitch.tv/evojapan03/
https://www.twitch.tv/evojapan04/