『ライフネット生命 eスポーツブートキャンプ』レポート。トッププロの熱血指導に子供たちも大喜び!

REPORT

5月18日(土)、東京・お茶の水のデジタルハリウッド大学キャンパス内で開催された『ライフネット生命 eスポーツブートキャンプ』に参加してきました!

世界的サッカーゲーム「FIFA」を学べる未成年向けイベント

ライフネット生命が主催する『eスポーツブートキャンプ』は、6歳~18歳までの未成年を対象としたeスポーツイベント。取り扱うタイトルは、「EA SPORTS FIFA 19」。1993年から現在に至るまでロングセラーを続ける世界的サッカーゲーム「FIFAシリーズ」の最新作です。

今回のイベントでは、同社がスポンサードするeスポーツチーム「Blue United eFC」に所属するTSAKT(つぁくと)選手、AGU(アグ)選手というFIFAのトッププロ2名から、「サッカーゲームが上手くなりたい」「将来eスポーツアスリートになりたい」と願う子供たちが特別レッスンを受けることになっています。


TSAKT(つぁくと)選手

AGU(アグ)選手

参加費は無料。しかも、参加者にはオリジナルTシャツが支給されるそうです。なんとも太っ腹なイベントではないでしょうか!

ブートキャンプ?……そういえば、昔もそんなの流行ったなぁ……

「ブートキャンプ」というと、ほとんどの人が、今から10数年前に流行った短期集中型エクササイズプログラム「ビリーズブートキャンプ」をイメージするのではないでしょうか?

そもそも「ブートキャンプ」とは、アメリカの「新兵訓練施設」を意味し、転じて、米軍の新兵に対して行われる新兵教育・訓練プログラムを指します。くだんの「ビリーズブートキャンプ」におけるインストラクター「ビリー隊長」ことビリー・ブランクス氏ももともとは陸軍軍曹出身であり、プログラムの最中に参加者たちの奮起を促すべく、苛烈な檄を飛ばすことでもお馴染みでした。

そんなビリーズブートキャンプのイメージから、今回の『eスポーツブートキャンプ』も、「声が小さい!」「お遊びのつもりか!」「疲れても続けろ!」などと、叱咤激励・スパルタ指導の雨あられが飛び交っているのかと思いきや、会場に入ると、そこにはなんとも和やかなムードが広がっていました。

サッカー教室のように、丁寧で親切なレッスンが行われていた!

会場には、高校生くらいの男の子から6歳の女の子まで、幅広い年齢層の子供たちが集まっていました。

会場の様子

イベントは2部構成で、はじめに行われた第1部は基礎練習。シュート、ドリブル、ディフェンスなど、ゲームをプレイするうえで基本となる動きを教えていきます。

まず驚いたのが、その教え方の丁寧さ。たとえばパス練習の際には「味方にボールを繋げてゴールまでいくのがサッカーでは大事なポイントなので……」と、「えっ、そこから教えてくれるの!?」と思うほどに、基礎の基礎からやさしくレクチャーしてくれます。その様はまるで、リアルなサッカー教室のようでした。

子供たちの目線に立ってレクチャーする、TSAKT(つぁくと)選手と、AGU(アグ)選手。

そんな学びの場に、ビリー隊長のような鬼教官はいません。ブートキャンプの“教官”を務めるTSAKT(つぁくと)選手と、AGU(アグ)選手は、子供たちのところまで歩み寄り、一人ひとりの習熟度に合わせたアドバイスを心掛けていたのが印象的。


受講生にアドバイスする TSAKT(つぁくと)選手

年長者には「FIFAはパスコースを変えられるから……」「カーソルチェンジをうまくしてあげて……」とやや理詰めで説明していたのに対して、小さな子には屈んで目線を合わせて「近い時はギューッて……チョン! そうそうそう! うまいうまい! よっし!」と感覚的に伝わるようにコミュニケーションをとっていました。

受講生にアドバイスする AGU(アグ)選手

そんなトッププロからの熱のこもった指導に応えようと、子供たちはゲーミングPCを真剣なまなざしで見つめ、コントローラーを握りしめます。

周囲には、その様子を微笑ましく見つめる保護者の方々の姿が。保護者の方の一人に話を伺うと「私も妻もサッカー見たことがなく、子供たちもサッカーについて知識がありませんでした。でも、こうして楽しんでいる姿を見ると、今日のような場はとてもいいなと思いますね」と目を細めていました。

イベントを開催したライフネット生命の想いとは?

それにしても、なぜ、このような未成年向けのイベントを開催しようと思ったのでしょうか?

ライフネット生命担当者にお話を聞いてみると、同社ではもともとeスポーツの持つ「多様性」や「先進性」が、新たな価値の提供を目指す会社の理念と親和性があると捉え、eスポーツの発展に向けて、何らかのアクションを起こしたいと考えられていたようです。そしてこの度、「eスポーツに触れたことのない子どもたちにeスポーツを体験してほしい」「eスポーツを楽しむ子どもたちに一流の技術を持つプロ選手と触れ合ってほしい」との想いから、『eスポーツブートキャンプ』の実施に至ったといいます。


ライフネット生命 の皆様

第2部では、受講生同士が試合形式で対戦!

後半に行われた第2部は試合形式。1部で学んだ基礎的なスキルを実践の中で活かすべく、受講生同士の真剣勝負が繰り広げられることに。昨日の味方は今日の敵……さきほどまで共に学んだ仲間との対戦に、子供たちはヒートアップしていきます。試合後、イベントに参加していた8歳の女の子は「ゲームでこんなに汗かいたのはじめて!」と清々しい表情で答えてくれました。

なおこの第2部では、受講生たちがチーム・TSAKT(つぁくと)と、チーム・AGU(アグ)に分かれた「チーム対抗戦」として、4試合×2セットで行われたのですが、プロ2人の指導が良かったのでしょうか、2セット終了時点で勝ち負けはまったくの五分と五分。勝負の行方は、TSAKT(つぁくと)選手とAGU(アグ)選手の大将戦に委ねられることになりました。

雌雄を決する、 TSAKT(つぁくと)選手とAGU(アグ)選手

トッププロのガチンコバトルに子供たちも大興奮!

しかし、こちらも実力伯仲! トッププロによるハイレベルな攻防が繰り広げられ、見守る子供たちからは「やっぱり全然うまい!」「スゲー早い!」と感嘆の声が漏れ聞こえてきます。点を決められた時にTSAKT(つぁくと)選手は「これ昨日のJリーグならノーゴールですよ!」とくやしそう。ゲームを前にすれば、子供も大人もプロもアマも関係ありません。みんな真剣です。

点を決めて喜ぶ AGU(アグ)選手

試合は2-2の引き分けでPK戦にまでもつれ込み、その後、TSAKT(つぁくと)選手が勝利し、見事、チーム・TSAKT(つぁくと)に軍配が上がりました。

勝利が決まり、会心のガッツポーズの TSAKT(つぁくと)選手

試合を見終えたお子さんの一人からは「いつも世界大会とか見ているんですけど、AGUさんとTSAKTさんがうますぎて、もう世界大会を超えると思いました」との声も。

最後には、プロ2人からの挨拶が。AGU選手は「ぜひ今後eスポーツのプロの選手を目指して頑張っていただけたらなと思います」と激励し、一方のTSAKT(つぁくと)選手は「本来ゲームというのは楽しいものだと思うので、今日は楽しんでくれた子が多かったのがうれしいなと思いました」と感想を述べ、子供たちと保護者の拍手の中、イベントは幕を閉じました。