今さら聞けないeスポーツ|TCGとは?おすすめの作品は?

COLUMN

今さら聞けないeスポーツ。第4回目の今回はトレーディングカードゲーム(以下、TCG)についてご紹介したいと思います。

そもそもTCGとは?

TCGはプレイヤーが集めたカードを、規定のルールのもと複数枚で1つの”デッキ”を構築し、勝敗を競うカードゲームです。パソコンやスマートフォンのみで対戦を行うものに関しては、デジタルカードゲーム(DCG)とも呼ばれます。

アクションゲームのような細かな操作やコマンド入力は必要とせず、将棋や囲碁のような頭脳戦であることが大きな特徴と言えるでしょう。

さまざまな人気タイトルが存在しますが、そのどれもがデッキ枚数やゲーム進行、勝敗やカードの効果など、類似するものもありながら差別化を図り、それぞれが独自の進化を遂げています。

ここからはそんなTCGでも特に人気のタイトルについて、初心者でもわかりやすいように簡単にその特徴を紹介していきたいと思います!

Herth Stone(ハースストーン)

2014年に「オーバーウォッチ」や「ディアブロ」で人気のBLIZZARD ENTERTAINMENTからリリースされた、DCGの代表格ともいえる作品が「ハースストーン」です。のちに誕生する多くのDCGに影響を与えました。

プレイヤーがデッキを作る際に1人選ぶ“ヒーロー”が持つそれぞれ異なる能力、さらに「他のクラスのランダムなカード1枚を自分の手札に追加する。」と言ったデジタルならではのランダム要素は、戦略に幅と深みを生み出し、世界中で大人気となりました。

また、大会の賞金総額は1億円を超え、今も年々増え続けているなど、コミュニティ、大会規模すべてにおいてスケールの大きなタイトルといえるでしょう。

Magic:The Gathering Arena(マジック・ザ・ギャザリング アリーナ)

世界で最初に生まれたTCG「マジック・ザ・ギャザリング(以下、MTG)」のデジタル版が「マジック・ザ・ギャザリング アリーナ(以下、MTG アリーナ)」です。

元祖MTGが誕生したのは1993年ですが、アメリカのWizards of the Coast社により「マジック・ザ・ギャザリング アリーナ」が開発されたのは2019年でした。

スタートこそ出遅れたものの、紙媒体での高い人気と、キャラクターを場に出した時のエフェクトなど、デジタル独自の進化は従来の多くのファンをはじめ多くのプレイヤーを魅了し、高い人気を誇っているタイトルです。 

Shadowverse(シャドウバース)

国内で抜群の人気を誇るTCGが「シャドウバース」。

日本のCygamesが開発したこともあり、日本人に受け入れられやすいファンタジーテイストのイラスト、そしてこれまでに紹介したTCGにはなかった独自の“進化システム”を導入したスピード感が人気のDCGです。

シャドウバースはCyberZ、エイベックスエンターテイメント、テレビ朝日の国内3社が共同で開催・運営している国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」の目玉コンテンツとしても注目されているだけでなく、優勝賞金1億円の世界大会はニュースにもなるなど、今国内ではもっとも話題性のある作品といっても過言ではないでしょう。

高いポテンシャルを秘めるTCG

いかがでしたでしょうか。今回はTCGについてご紹介いたしました。

TCGは基本的な概念や勝ち筋いは共通する部分はあれど、作品ごとに異なるカード名や独自システムには、多少の慣れが必要になります。

それでも、国内のRAGEの事例からもわかるように、大会規模やコミュニティは拡大を続けています。

FPSや格闘ゲームのように動体視力や反射神経が勝敗に影響しにく分、年齢を問わず遊べるというのも関係しているのかもしれませんね。

今回の記事で少しでも気になった方は、ぜひ実際に触れてみてください。この記事が新しいeスポーツの扉を開くきっかけになれば幸いです!